本当に怖いのは合併症?糖尿病の3大合併症を知ろう

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糖尿病は自覚症状が少ない病気です。しかし、慢性的な高血糖状態が続くと、じわりじわりと全身にダメージを与えていきます。、これが合併症です。合併症は全身に様々な障害合併症を引き起こします。

ズバリ!糖尿病の治療目的は合併症を予防することです。今回は糖尿病の三大合併症をクローズアップします。

糖尿病で最も恐ろしいのは合併症です

高血糖の状態が何年も続くと、全身に様々な合併症が現れることがあります。糖尿病の合併症といえば、「神経障害」「網膜症」「腎症」が糖尿病の三大合併症としてよく知られています。

糖尿病を放置し、治療を行わない場合、発症初期段階3~5年で神経障害、7~8年で網膜症が、10年で腎障害が進行しやすいと言われています。

糖尿病神経障害

糖尿病神経障害の足の画像

糖尿病神経障害は、高血糖によって、末梢神経が傷んで起こります。合併症の中では最も早く症状が現れるといわれています。糖尿病神経障害には主に2種類あり、知覚神経が障害される多発性神経障害と、自律神経に障害が起きる自律神経障害です。

糖尿病神経障害の主な症状

手足のしびれや痛み、無感覚、立ちくらみ、ふらつき、めまい、異常発汗、便秘、下痢などの症状がこれらの特徴です。特に手足のしびれをうったえる人は多く、平らなところを歩いていても砂利の上を歩いているような感覚になる方もいます。

進行すると足先の感覚が更に鈍くなり、ケガをしても気が付かず、化膿しても痛みを感じなくなったりします。そのため傷口が潰瘍になってしまい、そのまま放置されると壊疽(えそ)を起こし、最悪の場合は足を切断しなければならなくなるケースも決して少なくはありません。

糖尿病神経障害を防ぐには

神経障害による最悪の事態を避けるためには、ご自分の足に変化がないか観察すること(セルフチェック)が重要です。先ずはキズやケガがないか日常的にご自分の足を観察することから始めて下さい。

水虫や巻爪がある方は、看護師に相談して正しいケアをして下さい。また、特にこれからの寒い季節は、カイロやホットカーペットなどを長時間使い続けることによる低温やけどには十分注意して下さい。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症で目が痛む画像

糖尿病網膜症は、高血糖によって目の網膜の毛細血管がもろくなって起こる病気です。目の中にある網膜に張り巡らされている毛細血管に出血が起こり、視力障害につながります。

糖尿病網膜症の発症と予防

糖尿病になってから5~10年くらいで治療がうまくいかない患者さんの約半数に、20年では約8割に起こると言われています。進行すると硝子体(しょうしたい)出血や網膜剥離を発症し、失明することもあります。

糖尿病の人は定期的に眼底検査を受け早めに目の中の異変を察知し、必要に応じてその都度治療をすることで、最悪の事態を避けることが出来ます。まだ見えるから大丈夫と過信せず、半年〜1年に1度は眼底検査を受けるようにして下さい。

糖尿病腎症

糖尿病腎症で人工透析を受ける人の画像

腎臓は血液を濾過して、老廃物を尿と一緒に排泄する働きをしています。この血液の濾過を行っているのが、糸球体という毛細血管の集まった組織です。高血糖によって糸球体の毛細血管が傷むと、血液を濾過する機能が低下して、先ずは尿にタンパク質がもれ出します。

更に腎機能が低下すると老廃物を排泄することができなくなってしまいます。こういった症状が徐々に進行していくのが糖尿病腎症の特徴です。

糖尿病腎症と人工透析

進行して腎不全になると尿をつくれなくなり、水分や老廃物が体内にたまって「尿毒症」という命に関わる病気を引き起こします。その場合、腎臓の機能を代行する人工透析を受けなければなりません

毎年約1万3千人以上の糖尿病腎症の患者さんが人工透析治療を余儀なくされています(平成25年国民健康・栄養調査報告)。腎臓の機能は、徐々にゆっくりと進行していきますが、一度低下した腎機能は、基本的に改善することはありません。

腎臓が障害され始めていないかどうか、定期的に腎機能検査を受けるようにしましょう。

合併症の進行を食い止めるために。

こうした重大な合併症を予防するには、とにかく早い段階から生活習慣の改善をすることが大切です。糖尿病合併症は全て高血糖状態が続くことが原因で発症します。血糖値が高いと分かったら、すぐに血糖値を正常に保つよう生活上の問題点の改善に努めてください。

もし軽度の合併症を発症していたとしても、早く改善すれば、それだけ合併症の進行を早い段階でストップすることが可能です。

まとめ

糖尿病はいったん発症したら完治が難しい病気です。いかにして病状の悪化・進行を食い止めるかが重要。糖尿病の治療の最大目的は合併症を予防することです。高血糖状態が長い間続き、適切な治療を怠ると脳から足先までさまざまな合併症が襲いかかります。

しかし、人によって合併症の現れ方は様々です。隣の患者さんが大丈夫だから自分はまだまだ大丈夫などと過信することはせず、合併症のリスクを知り、一日でも早く血糖値を正常に保つために生活習慣の改善を行ってください。

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