重要5ポイント+サポート!透析治療を受けながら仕事をしよう

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透析治療を受けながら仕事をする方法

仕事はお金を稼ぐことだけが目的ではなく、生きがいや達成感を与えてくれるもの。透析治療を受ける事で時間的拘束や体調管理といった配慮が必要ですが、自立して働くことは充分可能です。

人工透析を受けながら働くポイントと健康・体調を考えた時の注意点をみていきましょう。ポイントを押さえれば治療を受けながらも、気持よく働くことが出来ますよ。

また、働くための様々なサポートについてもご紹介します。

ポイント1:どんな仕事をしたいか明確にする

これは健康な人にもいえることですが、したくない仕事を無理して続けていると、心身ともにストレスがたまってしまいます。するとやがて、健康な人でも体を壊してしまうことも。

また、自分のやりたい職業に就くことで、生きるためのモチベーションにもつながりやすくなります。仕事を通してやりがいや達成感を得られれば、自然と生活にも張りが出て、心身にもよい影響を与えます。

まずは、自分がどんなときに「楽しさ」や「やりがい」を感じるのか、じっくりと考えてみてください。そして、やりがいを感じながら作業が出来いる職業は何なのかをよく考えて、仕事を選ぶことが大切です。

仕事をすれば当然、収入を得ることが出来ます。収入を得ることで自立にもつながりますし、社会参加をしている実感も得られます。

生活する為の収入や時間的拘束の必要な透析治療ですが、長期的に仕事を続けるためには仕事にやりがいと楽しさを感じることが大切です。あせらずに、自分に適した仕事をみつけるように周囲からの応援をしてもらうことも必要です。

ポイント2:透析治療は長期戦!働きかたを考えよう

一口に透析患者といっても、その症状は個人によってさまざま。仕事の内容によっては、体に負担がかかってしまう場合もあります。まず、自分が就労できる状態なのか・どんな勤務形態だったら病状を悪化させることなく働けるのか、医師とよく相談してみてください。

働き方にも様々なスタイルが存在

透析治療と仕事の関係

勤務形態にも、週5日フルタイムで働く正社員のほか、時短勤務も可能な契約社員や週に数日だけ勤務するパートタイムやアルバイトなど、さまざまなスタイルがあります。どの形態が自分にとってベストなのか、よく検討してみましょう。

最初はパートタイムやアルバイトから始めて、様子を見ながら契約社員、正社員とステップアップしていく手段もあります。可能な範囲で仕事場の人に、透析治療を受けていることを知ってもらい時間的拘束や体調面での配慮が必要なことを話すことも大切です。

また、在宅勤務が可能な仕事もあります。職業によっては、起業する・フリーランスで働くことも可能です。

せっかく働くのですから、なるべく長く続けたいもの。「ちょっと我慢すれば続けられる」ではなく、無理せず自分なりのペースで続けられる勤務形態を選ぶことが大切です。

ポイント3:透析治療の時間的拘束を考えよう

透析患者さんは、ほとんどの方が週3回通院し、1回4時間以上かかる治療を受けなければなりません。透析治療を受けている時間は仕事ができないのはもちろんですが、勤務先から透析治療を受ける病院までの距離や移動手段も考えておく必要があります。

透析時間+移動時間がかかる

例えば仕事場から病院までが2時間かかるとしたら、早退するにしても移動時間の分、早く会社を出なければなりません。ただでさえ透析治療で時間をとられるのですから、貴重な時間を無駄にしないためにも、自宅と勤務先、勤務先と病院の距離は、出来るだけ近いことがベストです。

距離が近いだけでなく、移動の交通手段がスムーズかどうかも重要なポイントです。いくら距離が近くても、電車やバスを何本も乗り継がなければいけない、乗り換えに時間がかかるといった状況では、無駄な時間が増えるばかりではなく、体にも負担がかかってしまいます。

透析を受けやすい・働きやすい工夫を

ただし、実際問題として「通いやすい病院」と「受けたい治療を行う病院」が一致しないことも。まずはかかりつけのお医者さんに相談し病院を紹介してもらうことや平日・休日で病院を変えることも方法のひとつです。

また、勤務先の同僚にも人工透析の治療を受けていることを話し、理解を得ておきましょう。いくら採用時に時短で勤務契約をしてあっても、同僚の理解が得られなければ反感をかってしまうことも。

透析治療で時間的な制約があることを知ってもらうのも、お互いに気持ちよく働き続けるためには必要なことです。透析には、自宅や職場でできる腹膜透析や在宅血液透析などもあります。

治療時間が比較的自由になる方法を、医師によく相談し最適な方法を一緒に考えてもらうことも大切です。

ポイント4:ストレスをためない

透析治療と仕事のストレス

健康な人でも、ストレスがたまれば体調を崩してしまいます。透析患者さんの場合はさらに、病状を悪化させないためにものストレスをためないよう気をつけなければいけません。

ストレスというと精神的なものを想像しがちですが、身体的なストレスも存在します。例えば、1日のうちで温度差が激しいと体は疲労します。長時間の立ち仕事だと、足に負担がかかります。これが身体にかかるストレスです。

特に働き始めの時は、緊張が続いて一種の興奮状態に陥ることがあります。すると、自分では大丈夫だと思っていても、知らないうちに無理をしてしまうのです。

精神的にも身体的にもストレスをためないよう、常に自分の状態をチェックしておいてください。そして、休む時にはしっかりと休んで、長く働き続けられるようにしましょう。

ポイント5:食事の時間や内容に注意する

仕事を始めると、どうしても外食が多くなりがちです。外食は濃い味付けのものが多く、塩分過多になるだけでなく、蛋白質の摂取制限もしにくくなります。また、仕事が立て込んでくると食事の時間が不規則になり、体に余計な負担をかけてしまうこともあります。

出来れば外食する店のメニューを事前にチェックし、どういったメニューの組み合わせだったら体に影響が出にくいのかをあらかじめ調べておくほうがいいでしょう。そして、なるべく規則正しい食事ができるよう、仕事の仕方も考えておきたいものです。

しかし、仕事の内容を調整して、食事の時間や内容にも気を配ってと、あまり頑張りすぎると、逆にそれがストレスになってしまうことも。

昼食は外食で塩分が多かったから、夕食はちょっと薄味にするといったように、1日の全体量でバランスをとるようにすれば大丈夫。出来るだけ心に余裕を持つことも、仕事を長く続けていく秘訣です。

また、通院先や身近に管理栄養士さんがいる場合は是非相談してみて下さい。専門的なアドバイスや外食が多くなる際に気をつけるべきポイントを教えてもらえるでしょう。自分の判断だけでなく、専門家に助言してもらうことも大切ですよ。

透析患者さんへのさまざまな支援

透析と仕事への支援

人工透析を受けている患者さんは、全国で約30万人といわれています。総務省統計局の「労働力調査」では、35~44歳の透析患者さんの就労率は、男性で約92%、女性で約80%となっています。

支援団体や透析クリニックによる、働きやすくするための様々なサポートがあります。

夜間透析を利用しよう

午後7時までに来院すれば透析が受けられるといった「夜間透析」を行っている病院なら、会社を早退しなくても透析治療が受けられます。夜間透析を利用することで、時間的拘束が少なくなり仕事の選択肢を増やすことが出来ます。

透析への理解を深める「全国腎臓病協議会」

透析患者団体の「全国腎臓病協議会」では、事業者向けの冊子を作成して企業などに配布しています。

冊子では透析治療の必要性をはじめ、時間的な配慮があれば健康な人と変わらない仕事ができるといった病状の説明、実際の透析患者さんの生活などを紹介して、透析患者さんへの理解を深める活動をしています。

NPO団体による就労支援窓口を利用しよう

透析患者さんを支援するNPO団体では、就労支援の相談窓口を設けて、就労についてのアドバイスや夜間透析が受けられる病院の紹介などを行っているところもあります。

厚生労働大臣から有料職業紹介事業の許可を受け、透析患者さんへの就労支援を行っている事業者もあります。

周囲の透析治療への無理解から、働きづらくなってしまうこともあるでしょう。また保険制度の変更によって、夜間透析を廃止してしまう病院もあります。状況としては決して楽観できませんが、出来る限り多くの透析患者さんが希望通り働き続けられるよう、さまざまなサポートが行われていますので是非利用しましょう!

まとめ

一口に透析患者といっても、その病状、家族構成、環境はさまざま。働き続けられるかどうかは、透析患者さん自身が自分の状況や希望をきちんと把握して、優先順位をつけていく必要があります。

透析治療を受けることで、働くことを諦めずに自分に合った仕事をする為ためのサポートや周囲の協力を得ることも大切です。

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