【要チェック!】糖尿病治療中にリスクが生じるサプリメント

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糖尿病とサプリメント

スーパーやコンビニエンスストアに行くと、「血糖値を下げる」といった効能を謳った特定保健用食品や、「血糖値が気になる方に」というサプリメントを目にすることがあります。

糖尿病の患者さんならぜひとも試してみたいと思うかもしれませんが、じつは安易にサプリメントを摂取すると、危険な状態に陥ってしまうことがあるのです。

なぜ、サプリメントに注意が必要なの?

糖尿病とサプリメント

糖尿病とは、血糖値が上がることによって起こる病気です。そのため糖尿病の治療には、血糖値のコントロールが重要になってきます。糖尿病で通院している患者さんには、血糖値コントロールのための薬を処方されている人も多いでしょう。

ところがその薬に加えて、血糖値を下げる効果のあるサプリメントを摂ってしまうと、必要以上に血糖値が下がりすぎてしまうことがあります。サプリメントは医薬品ではないので、薬ほどの劇的な効果があるわけではありませんが、安易に摂取しないほうがいいでしょう。

血糖値を下げる効果のあるサプリメントとしては、「α-リポ酸」「マルチビタミン」「ミネラル」「亜鉛」「ビール酵母」「乳酸菌培養濃縮エキス」といったものがあります。

糖尿病治療に注意が必要なサプリメント

糖尿病の人がサプリメントを摂って体調が悪くなる

α-リボ酸

「α-リボ酸」はインスリンの効き目を強めて、体の細胞がブドウ糖を取り込む働きを促進させる効果があるといわれています。とくに副作用などは報告されていませんが、インスリン治療を受けている人は、低血糖になるリスクが高まる可能性があります。

マルチビタミン

「マルチビタミン」には成分のひとつとして、よくセレン(セレニウム)が含まれています。これはまだ研究途中なのですが、長期間にわたって摂取を続けると、2型糖尿病の発症リスクが高まったという報告があります。現時点では分からないことも多いまで、摂取しないほうが賢明でしょう。

マグネシウム

「マグネシウム」は、糖尿病の患者さんにとっては不足しがちなミネラルです。摂取量が少ないとインスリンの分泌が減って、インスリン抵抗性が増すという報告もあります。しかし、大量に摂り過ぎると体内に蓄積されて、高マグネシウム血症による嘔吐や血圧低下といった障害を引き起こすことがあります。

その他注意が必要なサプリメント

また、高血圧の治療に使われるカルシウム拮抗薬とは相互作用を起こしてしまうため、摂取する際には医師に相談したほうがいいでしょう。「ビール酵母」「乳酸菌培養濃縮エキス」などを使った特定保健用食品は、αグルコシダーゼ阻害薬(アカルボース、ボブルボース)を服用している患者さんの場合は注意が必要です。

どちらも同じ糖分の吸収を遅らせる作用があるため、低血糖に陥る恐れがあります。また、同じく糖分の吸収を抑制する成分として、「グァバ葉ポリフェノール」や「トウチエキス」などがあります。

糖尿病の患者さんは、市販薬にも要注意!

糖尿病に注意が必要なサプリメントと市販薬

血糖値に影響を与えるような物質は、サプリメントだけに含まれているわけではありません。市販されている薬の中にも、血糖値を変動させる作用をもつものがたくさんあるのです。

副腎皮質ステロイド

虫に刺されたとき、湿疹ができたときに、市販薬の軟膏やクリーム剤を使ってかゆみを抑える人は多いことと思います。そういった軟膏などの中に含まれている「副腎皮質ステロイド」は、糖尿病の患者さんが長期間使用すると、感染症を引き起こすリスクが高まってしまいます。

風邪薬にも要注意

風邪薬や頭痛薬に配合されている「アスピリン」は、血糖値を下げる効能を持っています。また、血糖降下剤の作用を増強する働きもあるため、低血糖に陥ったり、血糖コントロールができなくなったりといった危険性があります。

同じく風邪薬や鼻炎薬に配合されている漢方の生薬成分「麻黄」も、血糖値のコントロールを困難にすることがあります。「葛根湯」や「小青竜湯」などの漢方薬にも含まれているので、注意が必要です。

胃腸薬や消化剤に配合されている「ジアスターゼ」も、注意が必要な成分のひとつ。αグルコシダーゼ阻害薬(アカルボース、ボブルボース)を服用している患者さんの場合、作用が打ち消しあってしまい、過血糖が改善されないことがあります。

まとめ

サプリメントのなかには、まだ効能がよく分からないもの、安全性が証明されていないものも数多くあります。体の機能の改善を目指して飲み始めたのに、それで症状を悪化させてしまっては本末転倒。

サプリメントを摂取して少しでも異常を感じたら、すぐに服用をやめて医師に相談することが大切です。また、自己判断でサプリメントを摂取せずにかかりつけの医師に必ず確認するようにしましょう。

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