糖尿病が睡眠障害を起こすメカニズムと対処法まとめ

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睡眠は大事です。

糖尿病患者の中には、「なかなか寝つけない」「眠りが浅くてすぐに目が覚めてしまう」「寝ても疲れがとれない」といった症状を訴える方がいます。こういった睡眠障害をもつ糖尿病患者は、決して少なくありません。

では、なぜ糖尿病患者は不眠に陥りやすいのでしょうか?不眠の原因を改めて知るとともに、快適な睡眠をとるための対策を見ていきましょう。

糖尿病が睡眠障害を起こすメカニズム

糖尿病の自覚症状には、手足のしびれや痛み・足が攣る・喉が渇くといったものがあります。こういった症状は、なかなか気づきにくいかもしれませんが寝ている間も起きています。そのため、痛みや不快感で睡眠が浅くなったり、目が覚めてしまったりするのです。

糖尿病患者の中には、喉の渇きからつい水分を多く摂ってしまう人もいます。すると、寝ている間にも尿意を覚えるため、どうしても眠りが浅くなってしまいます。

また、寝ている間は食事を摂ることができないため、低血糖を起こすかもしれないと不安をもつ人もいます。そういった心理的な不安も、眠りを浅くする原因の1つというわけです。

睡眠障害は糖尿病治療の大敵

人間の体には、ほぼ24時間周期の体内時計が備わっています。この体内時計によって、体温や血圧の調整、ホルモン分泌などのコントロールを行っています。睡眠障害によって体内時計が狂うと、そのすべての機能がおかしくなってしまうのです。

まず、睡眠障害になると体も脳もしっかりと休まりません。そのため、インスリンに反応して糖分を細胞に取り込むといった体の機能が低下します。

ホルモンバランスも変化し、コルチゾールやノルアドレナリンといった交感神経に働きかけるホルモンが増加します。すると、高血圧や高血糖といった症状が引き起こされてしまいます。

反対に、食欲を制御するレプチンというホルモンは睡眠不足になると分泌が低下します。そのため、空腹感をより感じるようになり、食事のコントロールが難しくなります。

つまり、糖尿病によって睡眠障害が起きると、血圧や血糖値が上昇して糖尿病の症状が悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。

睡眠障害

しっかり質の良い睡眠をとる方法

質の良い睡眠をとるには、寝る時間だけ注意してもダメ。毎日の生活スタイルから整えていく必要があります。

まず、決まった時間に起きて、決まった時間に布団に入るという生活サイクルを作りましょう。それを繰り返して体に覚えさせることで、睡眠の質は上昇します。昼間に運動することで体を適度に疲れさせると寝付きもよくなります。

寝る前にぬるめの風呂につかってリラックスするのも、寝付きをよくする方法の1つ。また、風呂から上がって30分ほど経つと、お湯で暖まった体が自然と冷えて寝やすい体温になるといわれています。

糖尿病患者が寝る前に控えたいこと

寝る直前まで仕事をしていたり、寝る前に本を読んだりすると、脳の働きが活性化して寝付きにくくなります。就寝の1時間くらい前からはテレビを見ないようにして、脳を休ませるようにしましょう。寝室の照明も、目に光が入らないようにするとさらに効果的です。

また、胃が動いていると睡眠が浅くなってしまいます。食事は寝る3~4時間前までに済ませ、コーヒーや緑茶といったカフェインを含むものは摂らないようにします。

アルコールを飲むと寝付きがよくなるという効果はありますが、実は眠りが浅くなり睡眠の質が低下してしまいます。糖尿病患者はアルコールを摂らないようにしたほうが賢明です。

まとめ

糖尿病になると睡眠障害が起きやすく、症状の悪化を招きやすいということがお分かりいただけたと思います。

ただ、いろいろ対策をしても、どうしてもよく眠れないといったこともあるかもしれません。そんな時は、早めに医師に相談しましょう。

現在は糖尿病に影響のない睡眠導入剤もあります。また、薬を使わない治療法もあります。質のよい睡眠を確保して、血糖コントロールの悪化という悪循環を断ち切ることが、糖尿病治療では重要なことなのです。

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