何が違うの?夜間透析とオーバーナイト透析

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夜の都市

人工透析はほとんどの場合、週に3日は治療を受けなければなりません。仕事や学業との両立が難しく、患者さんにとっても大きな負担です。

その負担を少しでも減らすため、最近では夜間透析やオーバーナイト透析に対応している透析クリニックが増えてきました。

では、夜間透析とオーバーナイト透析とはどんなものなのでしょうか?

夜間透析とは

一般的な透析クリニックの場合、受診できる時間は昼間に限られています。会社勤めをしている患者さんは、人工透析を受けるために早退しなければいけません。そのため、正社員ではなく時間の融通がきく派遣社員やアルバイトに甘んじるなど、仕事との両立が難しい状態でした。

ところが、最近では都市部を中心に夜間に透析を行うクリニックが増えてきました。

また、昔は1回の透析に8時間近くかかりましたが、現在は4時間程度にまで短縮されています。そういった医療技術の進歩もあり、「定時まで仕事をしてから透析を受けたい」というニーズに応えられるようになったのです。

システムはクリニックによって様々です。多くの場合、受付時間を18~20時まで延長して、夜間透析に対応しています。日中の診療を行わず、夜間透析に特化したクリニックも存在します。

透析治療そのものは、通常となんら変わりません。夕方から夜にかけて受付をして、それから約4時間の透析治療を行います。

仕事と透析の両立

オーバーナイト透析とは

オーバーナイト透析とは、夜間に7~8時間かけて行う人工透析治療です。

患者さんは眠っている間に透析を受けることになるので、時間を有効に使えます。それだけでなく、通常よりも多くの老廃物を除去できるなど、長時間透析によるメリットがあります。

長時間かけてゆっくり透析を行うことで、体への負担も少なくなります。透析中の血圧が安定するので、高血圧・貧血の改善につながりますし、心不全や透析アミロイドーシスといった合併症のリスク軽減も期待できます。

システムはクリニックによって異なりますが、ほとんどの場合は22~23時に受付をします。シャワールームや朝食の提供といったサービスを行っているクリニックもあります。そういったところでは、仕事帰りにオーバーナイト透析を受けて翌朝そのまま出勤することも可能なわけです。

週3回透析をする場合、中2日となってしまう週末は体調が悪くなりがちです。しかし、金曜の夜にオーバーナイト透析を受けることで、週末も快適に過ごせるというメリットもあります。

オーバーナイト透析

夜間透析やオーバーナイト透析のデメリット

時間を有効に使える夜間透析やオーバーナイト透析ですが、もちろんデメリットもあります。

共通のデメリットとしては、実施できるクリニックが限られていること。交通の便や患者数などの問題で、どうしても都市部に集中しています。

夜間透析は実施時間が夜というだけで内容は通常の透析と変わりませんが、ベッド料などの追加料金が必要になるクリニックもあります。

オーバーナイト透析の場合、透析の器具が気になってゆっくり休めないという患者さんもいます。また、体調の変化や異常があったとき、眠っているために気づきにくいというデメリットもあります。寝ぼけて針を抜いてしまうという事態が起こることも考えられます。

まとめ

夜間透析やオーバーナイト透析を行っているクリニックは、まだそれほど多くありません。

まずは自宅や会社から通える場所に、そういったクリニックがあるか調べてみましょう。見学を受け付けているところも多いので、気になるクリニックに問い合わせてみるのもいいでしょう。

夜間透析やオーバーナイト透析をうまく利用して、生活のクオリティをあげてみてはいかがでしょうか。

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