正しく知ろう!インスリン注射をするときの5つのポイントと注意点って?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
インスリン注射

糖尿病が進行してくると、インスリン注射で血糖値のコントロールをすることになります。注射と聞くと「怖い」「嫌だ」と思われる患者さんも少なくありません。

しかしポイントさえしっかり押さえておけば、簡単かつ安全にインスリン注射を行うことができるのです。

今回は、インスリン注射を打つ際のポイント・注意点をみていきましょう。

インスリン注射を打つときの5つのポイント

インスリン注射の注意事項

 現在、インスリン注射で使われる注射器は、万年筆のようなペン型が多くなっています。万年筆のインクがインスリンで、ペン先が注射針と考えてください。大きさも万年筆と同じくらいなので、外出先に持参して打つこともできます。

ただ、いくらインスリン注射が簡単で安全になったといっても、きちんと正確に打たなければ意味がありません。インスリン注射を打つときに注意すべきポイントを、今一度確認してみましょう。

ポイント1:注射するタイミングを守る

糖尿病の患者さんであっても、血糖値は刻一刻と変化しています。血糖値が最も高くなる時間と、インスリンの作用が最も強くなる時間がずれてしまうと、場合によっては低血糖を起こしてしまいます。

インスリンには、食事の直前に注射するタイプ、食事の30分前に注射するタイプなど、さまざまな種類があります。必ず医師の指示に従って、指定されたタイミングで打つようにしましょう。

ポイント2:注射針は毎回交換する

衛生上の理由から、注射針は毎回必ず交換するようにしましょう。使用後は注射針をつけっぱなしにせず、針を外してからキャップをします。

注射針は医療器具のため、家庭ゴミでは捨てられません。使用後の注射針は医療機関で回収しているので、蓋のしまる密閉容器に保管しておきましょう。

ポイント3:注射の前によく混ぜる

インスリン製剤には、透明のものと白濁しているものがあります。白濁タイプはインスリンが結晶化しているため、濁って見えるのです。この白濁タイプは打つ前によく混ぜないと、体内での吸収が不安定になってしまいます。

血糖値をしっかりコントロールするために、白濁タイプのインスリンは打つ前によく振って混ぜ合わせましょう。

ポイント4:必ず試し打ちをする

インスリン注射を行う際には、カートリッジに入っている空気を抜かなければなりません。そのため、まず針を上に向け、少し叩いて空気を上に集めます。そして軽く注入ボタンを押し、インスリン製剤がきちんと出てくることを確認します。これが試し打ちです。

試し打ちをすると、針がきちんと取り付けられていること、注入器がしっかり作動していることも確認できます。

必ず試し打ちを行ってからインスリン注射をするようにしましょう。

ポイント5:インスリン製剤の量を確認する

インスリン製剤を打つ量は、多すぎても少なすぎてもいけません。指定された量をきちんと注入しないと、狙った効果が得られなくなってしまいます。インスリン注射の前には、量の設定が正しいかを確認しましょう。そして、注入ボタンを確実に押し切って、指定の全量を注入します。

注入ボタンを斜めに押すと、最後まで押し切れないことがあります。注入ボタンは垂直に押すようにしましょう。

インスリン注射を打つ場所は?

インスリン注射のポイント

インスリン製剤は通常、皮膚のすぐ下の皮下組織に注入します。しかし、体のどこの皮膚でも良いわけではありません。なぜなら、インスリンは注射する部位によって吸収速度が異なるからです。一般的にインスリンを注射する部位は、腹部・上腕の外側・太ももの外側・臀部です。中でも吸収が速く温度変化が少ないため、腹部が最も適していると言われています。

ただし、へその周囲5cmはインスリンの吸収が一定ではないため、避ける必要があります。インスリン製剤の吸収速度を一定にするためには、毎回同じ部位に注射しなければなりません。

インスリン注射を打つ場所はローテーションを組む

しかし、毎回同じところに針を刺していると、そこの皮膚が次第に硬くなってしまうことがあります。すると、インスリンの吸収も悪くなってしまいます。一度固くなった皮膚組織は、数ヵ月経たないと元には戻りません。そのため、インスリン注射をする時は、前回の場所よりも数センチ離すようにしましょう。

ただ、前回注射した場所を正確に覚えておくのは、なかなか難しいことです。腹部を上下左右に4等分して、4区画のローテーションで注射すると良いかもしれません。

まとめ

インスリンは血糖値を確実に下げてくれるものです。打つタイミングや量といったポイントさえ守っていれば、血糖値のコントロールがしやすくなるはずです。

インスリン注射は決して怖いものではありません。必要以上に恐れることなく、安心して糖尿病の治療を行っていきましょう。

必ず主治医の先生にご相談ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読いただけます。

   

   

コメントを残す

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>